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投資用新築一戸建て工事中のチェックポイント⑬ 内装下地工事

最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ。

投資用新築一戸建ての工事中のチェックポイントを工程ごとにご紹介する本連載、前回は断熱についてご紹介しました。

第13回は、石膏ボード(プラスターボード)の取付け等内装下地について、工事中の第三者現場チェックサービス「新築工事チェック」を行うホームインスペクター(住宅診断士)が解説します!

将来的に何か取り付ける可能性があるなら

石膏ボード

断熱工事が終わったら、クロス貼りや塗装仕上げとなる部屋では、石膏ボード(プラスターボード)を張っていきます。これまで断熱材や配管がむき出しだったところが、石膏ボード(プラスターボード)を張っていくことでどんどん部屋らしくなっていきます。

シャンデリアのような重い照明、エアコンやカーテンレールの下地、玄関や廊下、トイレなどに手すり下地を入れる場合、石膏ボード(プラスターボード)を張る前にそれらを確認しておきましょう。下地の位置は写真に撮っておくと、将来何かを取り付けるときにわかりやすくて便利です。

新築のときに手すりは必要なくても、将来的に手すりが必要になる可能性もあります。壁が完全に仕上がったあとで、下地を入れるのは面倒な作業です。将来的に何かを取り付ける可能性がある場合、できるだけこの段階で下地を入れておくことをおすすめします。

クロスの仕上がりを左右する「石膏ボード」

石膏ボードが上手く張られていなければ、その上に張るクロスも上手くいかないため、大抵の現場で石膏ボードは奇麗に張ってあります。

注意してチェックすべきは、①つなぎ目に大きな段差がないか?②ボードを留めるビスに大きなめり込みはないか?の2点。

石膏ボードは加工の仕方によって、クロスにひび割れが入りやすくなったり、逆に入りにくくなったりします。窓やドアの周りは地震で建物が揺れたとき、ひびが入りやすいところ。窓やドアの縦枠の延長線上に石膏ボードのつなぎ目がくると、ひびが入りやすくなります。窓やドアの縦枠からずれた位置で石膏ボードをつなぐのが理想的です。

通常、石膏ボードを張るまでの作業は大工さんが担当します。

コンセント用にあけた穴

石膏ボードを張るとコンセントやスイッチ、照明の配線は一旦隠れてしまうため、張ったあとに穴を開けて取り出します。たまに穴を開け忘れることがあるため、図面を見ながらそれらの位置を確認しておきましょう。

張り終わったら次は、ボードとボードの継ぎ目やビスの穴を専用のパテやテープで埋めていきます。これを下地処理といいます。下地処理からクロスを張る仕事までは、大工さんではなくクロス屋さんが担当します。

内装の下処理

下地処理のときにパテの埋め忘れや盛り上がりがあると、そのままクロスの仕上げに影響してきます。丁寧な処理が大切です。

石膏ボードを張った場所のうち、角になる部分にはL型をしたプラスチック製の補強材が取り付けられます。これは何かがぶつかったとき、石膏ボードが壊れないようにするためのもの。このような補強材を角に入れるため、仕上がりの角面はまっすぐにはならないことを覚えておきましょう。

あとは、室内はクロス工事を残すのみ。次回(最終回)は、外装工事について解説します。

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