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雨の日は点検のチャンス!不動産投資物件のチェックポイント

梅雨は早く終わってほしいと思いつつ、実は不動産を見るのに雨天は好条件。というのも、雨が止んで水が乾いたら見られないところに、建物の劣化が隠れていることがあるからです。購入検討中の方も、所有物件の現状を把握したい方も、雨の日に建物を見るときにチェックすると良いポイントをホームインスペクション(住宅診断)の事例を交えてご紹介します。

雨天後のチェックポイント

建物周辺(敷地)の水たまり

雨天時は、建物周辺の土やモルタル仕上げなどにある程度の雨水は溜まるもの。ですが、周辺に比べて異常な水溜まりが局部的にある場合は、雨が上がってもそこだけ水溜りが残り、ぬかるみが続くかもしれません。

水溜りは、居住者が通行しづらかったり夏場は虫が発生しやすくなることが考えられ、できるだけ無くせるのが望ましいもの。溜まる水の量を減らす対策を計画するのがお勧めです。

 

土が露出した物件で、外周部の一部に水溜りが見られましたが、その量もごくわずかですぐに土に浸透する程度。水溜りができていないところのほうが多く、土の水はけに問題はなさそうでした。

隣接する建物との間にあるモルタル仕上げの犬走り(路地)に水溜りが。中央にある雨水排水口に水が流れるようモルタルで表面に勾配(傾き)をつけてありましたが、肝心な排水口内部が詰まっていました。

ベランダの水たまり

空室に立ち入れるときは、ベランダの床にある排水口が落ち葉などでふさがれていないか見てみましょう。排水口が詰まっているベランダは、雨天が続くとひどいときはプールのように水が大量に溜まることがあります。もしもサッシ(窓)に常時水が触れている状態が続くと、室内への雨漏りが発生しないとも限りません。

空室ゆえに起きやすいトラブルなので、ベランダはしっかり排水できるようにしておきましょう。

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この物件は、表面に少し泥が溜まっていましたが、問題なく雨水が排水できていました。落ち葉だけでなく泥(砂)なども排水口を塞ぐことがありますが、泥は排水口表面の見た目には詰まっているかどうかわからないことがあります。実際に水が流れているかどうかを確認するのが大事です。

 廊下の水たまり

屋外として扱われる共用廊下は、雨水で濡れることに問題はありません。ですが、「濡れる」を超えて歩行面に水溜りができてしまうと、雨が止んだあとも水溜りが残り、居住者は濡らしたくない靴が水に浸ることを不快に思うでしょう。

また、雨水に交じっていた埃などが表面に残り、汚れが目立つことがありますから、水溜りがひどいときは解消する対策を施したいものです。

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雨が掛かりやすい場所の床面の傾きが悪く、廊下に雨水が流れ込むようになっていました。雨水が入らないようにするのは難しいですから、流れ込んだ水が廊下に広がりにくいよう、歩行面表面を部分的に傾斜させたり、溝を作ってそこに水が溜まるようにするなどの改善方法が考えられます。

屋外階段の水たまりや雨漏り

「屋外階段だから濡れてあたりまえ」なのですが、靴や足がものすごく濡れてしまうほどの水溜りができているのは居住者の快適性のためによくありません。また、鉄骨階段などで雨漏りが確認されると、錆びて穴が開いている証拠ですから、放置しておくともっと穴が広がり補修費用が高額になることも。

歩行しづらいほどの水が溜まっていないか、また、階段下に本来なら漏れない水が垂れていないかなどを確認しておきましょう。

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表面塗装が剥げて錆びが見えていましたが、水がしみ出している様子はなく、鉄に穴は開いていないようでした。

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上は参考画像ですが、鉄骨階段は錆を放置しすぎると穴が開いてしまうことがあります。こうなると塗装工事だけでは済まず、穴を塞ぐための鉄の溶接工事などが必要になってしまいます。劣化の放置は不要な支出につながりかねません。

雨どいからの水漏れ

雨どいとは、屋根やバルコニーを伝う雨水を目的の場所に流すためのものですが、落ち葉が詰まっていたり接続部が外れていると、雨水が途中部分から吹き出すなどして目的を果たさなくなります。

見た目に水があふれているのがわかると「手入れできていない建物」という印象が強まってしまうので、直しておきたい部分です。

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高所の雨どいは近づいて見られませんが、雨天時ならこのように水の動きで不具合を確認できることがあります。屋根やバルコニーの排水口は、特に落ち葉などが詰まりやすいので注意して見ましょう。

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次に見るポイントは「接続部」。配管同士を継ぐ部分は固定が緩い場合や地震などの揺れで外れかけているときなどに水が漏れだしていることがあります。

いかがでしたか?
「自分ではチェックしきれないかも…」とご不安な場合は、ご契約前に専門家による建物チェックをおすすめします。詳しくはサービス一覧をご覧ください。

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