投資物件で空室となったお部屋をチェック　＜床下・屋根裏編＞

大家さんにとって大切な財産でもあります賃貸物件。今回は木造の投資用一棟アパートをホームインスペクション（住宅診断）した事例です。25年前に建築された木造2階建ての投資用一棟アパートに空室があり、そのお部屋をホームインスペクション（住宅診断）しました。

1階の天井点検口から覗いてみたところ、丸印に「羽子板ボルト」という構造金物が確認できますが、ボルトが浮いています。（上記写真↑↑）長い月日を経てボルトが緩んでしまったのか、当時の施工不良によるものか原因は不明です。

ユニットバスの点検口から床下を確認

写真は投資用アパートによくあるタイプのユニットバスです。浴槽部分にに点検スペースがあり、内部を確認してみました。

すると・・・

ユニットバスを支える架台や支柱が錆びていました。錆びの原因は点検口からの漏水によるものか不明です。補修はもちろんですが、交換を検討しないといけませんね。

別の点検口からも床下チェック

床下内部は布基礎で土が確認できます。内部は比較的きれいな状態ですが、床部分に断熱材がありません。1階部分の床面には断熱材がないと冬場は寒いかもしれませんね。断熱工事をすると良い事例です。

気が付かなければそのまま賃借人の方が入居してしまっている事が多いのですが、入居される前に気付く不具合や、生活している中である時ふと気になったり、不具合はさまざま。その都度、管理会社から連絡があって対応するのも大変ですよね。今回の事例は実際に点検口などから、よく見てみないと発見できないケースです。

また、建築してからの定期点検はなかなか入居中は難しいものです。

空室になった際は室内の点検を実施するなど、また、5年・10年・15年などのある程度の節目に建物全体や各住戸の定期点検を行い、メンテナンスを行うことが、投資用一棟アパートの長持ちの秘訣となるのです。

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