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知識のないリフォーム業者のしごと

国は2020年までに中古住宅市場、そしてリフォーム市場を倍増させようとしています。
日本の住宅市場としてはとても良い方向かと思うのですが、こうした成長戦略が必要な業界というものは、人材の課題や市場構造の未整備がついてまわります。
リフォーム業界は以前に比べればだいぶよくなってきたものの、なかにはまだ悪質や無知に基づくおかしな工事が散見されます。

上の写真は工事後の中古住宅。
床下になぜか床材が貼ってあるという不思議な光景です。

ここは本来ベニヤ板を貼ることろなのですが、工事を行う際にリフォーム業者さんが、どうやらはがした床材をベニヤの代わりにここに貼ったようなのです。
廃材を利用することによってコスト削減をしようとしたのでしょうか?

これには問題が2つも・・・

1つは「断熱材をはがしてしまっていること」。
言うまでもなく下から冷気が上がってきて、冬はとても寒いでしょう。

2つ目は「この工事内容を、所有者が知らないこと」。
もしかすると業者さんは良かれと思ってしたのかもしれませんが、だとしても断熱の知識がなく、いただけません。

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こちら↑↑↑もやはり床下。
土台と建物の間になにやら木片が挟まっています。このケースでも売主さんはご存知ありません。
配管の水漏れや木部の腐食を業者さんが修繕した際、隙間があったからやはり良かれと思って?木片を差し込んだ模様。

本来なら、なぜこのような状況になっているのか、例えば、地盤に問題があるのか、建物構造の問題なのか等の原因を調べて、本格的な対処をとる必要があるところですが、それができていません。

こちら↑↑↑は、かつて水まわりを移動するリフォームを行った際、リフォーム業者さんがコンクリート基礎を削り取ってしまったようです。おそらくこれも、当事者には悪気はないのでしょう。
しかし、それもこれも耐震性など建物の知識がないからこそできることです。

リフォーム業(建設業)は500万円未満の工事なら無許可でも請け負えます。
少額な大工工事を個人の大工さんが請け負うことをイメージすると、すべて許可制というわけにはいかないでしょう。ユーザーのリテラシー醸成を待つしかなさそうです。

かといって、建設業免許があっても雑な工事、知識の欠如に基づく工事の不備がなくならないわけではないのは、いうまでもありません。

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